2009/04/02

書評:「孫が読む漱石」夏目房之介


夏目 房之介
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Amazonおすすめ度:

夏目漱石の直系の孫である夏目房之介が、祖父の代表作を読み解いていく。

漱石と言えば、紙幣にも肖像が使われているほどの、日本を代表する国民作家である。
そうした「古典」を読み解くさいには堅苦しい賞賛やもしくは非難に陥りがちになる。
書物というものは書き手と読者の関係性の上に成り立つモノだから、論じる場合にどうしても賛否どちらかに寄って立つ場を持ってしまうことを避け得ない。その点、本書は却って孫であったからこそのニュートラルな視点で著作の評価がされていると思う。
おかげでこれまでよりも漱石を身近に感じることが出来た。
今まで漱石はあまり読んでなかったけれど、代表作は是非読んでみようと思った。
だって漱石や房之介が抱え、格闘していた問題意識は最近自分でも実感する事ばかりだから。

これから漱石入門する際のガイドブックとして適切な一冊だと思う。


2009/03/26

CD評:I LOVE UNICORN~FAN BEST~



ファン投票によるベストらしいけど、その曲順が完璧に練られている為、アルバムとしての統一感が素晴らしい。
サラリーマンの悲哀から、プータローの歌に流れていく1〜5曲目まで前半の曲順はあまりに見事。その後の路線は違えども「Maybe Blue」に代表される1st.アルバムですでに若き奥田民生のメロディーメイカーとしての才能は突出していた。『服部』収録曲の4曲、その一見コミカルな詩世界はかなりの教養がなくては簡単に書けるモノではない。圧倒的な曲作りの才能を見せつける後半。クライマックスに相応しい無常観を称えた「すばらしい日々」以上にラストに相応しい曲はあるだろうか。音の粒立ちもとても良い。
本当に才能あるミュージシャンはすべて早熟であるし、何よりも老いを早く求める。ユニコーンもそうだった。
その曲作りやDVD演出など、今感じるのは「なんて大人びていたバンドなんだ」という事。
リアルタイムで聴いていたゆえに当時は等身大の気分で聴いていたが、実は希有な才能の偉大なバンドであったことに今回のベスト盤で思い知らされた。


2009/03/23

Nine Inch NailsツアーEP無料ダウンロードした

関連ニュース : Nine Inch Nails ( ナイン・インチ・ネイルズ ) - OOPS!

ナイン・インチ・ネイルズとジェーンズ・アディクション、ストリート・スウィーパーが行うツアー[NINJA 2009 TOUR]に合わせて無料ダウンロードEPを配信している。各バンド2曲の全6曲だが、相変わらずmp3からApple Lossless、Waveファイルまで用意してるし、ビットレートも高いし、クレジット、歌詞、アートワークまでしっかりと付いていて、時代に即した至れり尽くせりの内容。

早速DLした。iTunes用にmp3、CD焼き付け用にWaveファイルと2種。クレジットや歌詞なんかはWaveファイルだとないので、やはり2種はDLしないとね。

ダウンロードサイトはこちら。
http://www.ninja2009.com/

だけど、NINがこの夏のツアーで活動休止なのは上記のニュースサイト見るまで知らなかった・・・


2009/03/20

ヤイリYD-45にFISHMAN装着

愛用のアコースティック・ギター、ヤイリYD-45にピックアップを装着した。
マグネットマイクのFISHMAN NEO-D(HUMBUCKING)




先日、弾き語りライブをやってみて、その時はアコギの前にマイクを立てた。特に問題はなかったんだけど、他の出演者の皆さんはエレアコかピックアップを装着しているし、今後のライブや録音など考えるとピックアップを付けて置いた方が楽だと思い、装着が簡単で、安価で、評判も良いFISHMANのNEO-Dを購入した。

以前、もっと安物のピックアップを付けた事があったが、音はしょぼくてとても聴けたモノじゃなかったから不安だったけど、今回Voxのアンプに繋げて鳴らしてみたら、これが良い!!

ふくよかな音が出るし、エレキ臭も強すぎない。心持ちビリっとしたアンプリファイな感じはビートルズ的サウンドを想起させて弾いていて気持ちが良い。

あとは、とりあえずカッティングなんかの邪魔にならないように真下に垂らしたケーブルの位置と、アンプセッティングの研究をしよう。

2009/03/02

ライブやった

2月28日(土)、聖蹟桜ヶ丘にあるロックバー「LooseVox」の自由参加イベント「live a go!go!go!」でオリジナル曲3曲を弾き語りしてきた。
10年ぶりくらいの人前での演奏な上に、順番が最後(6番目)になったので、皆さんの演奏を聴いている内にテンションがあがりすぎて、かなりチャラチャラ、ヘラヘラしてしまったかな。
でもやっぱり生はいいね。しばらく宅録の日々だったけど、今年はたくさん弾き語りやバンドをやりたいなと思った。

GBUCのイヌケンさんも飛び入り参加で弾き語りを披露してくれたのも嬉しかったし、今回のイベントに誘っていただいた縄文ディランさんの生演奏も見れて良かった〜。縄文さんは誰にも似ていない独特な楽曲や演奏で、すごく不思議な感覚になる。オリジナリティに溢れていると思う。

僕の演奏は恥ずかしいけど記念にYouTubeにアップした。とりあえずここにも1曲貼っておく。



やけっぱ