2009/01/30

映画評 : 『SHINE A LIGHT』シャイン・ア・ライト

The Rolling Stonesのライブをマーティン・スコッセッシが映画化した「シャイン・ア・ライト」そろそろ終わりそうなので遅ればせながら観てきた!

良い意味でだまされたなあ。ストーンズのライブをスコセッシが映画化する、そしてそこに至るまでをドキュメンタリーで描く映画化と思いきや、ドキュメンタリーを撮る監督をさらに上から観る視点で描かれた、スコセッシ主演・監督のメタドキュメンタリー映画だったのだ!

ライブ本番前までのステージ作りや照明、曲目に至るまでのストーンズと監督のやり合いや、ライブスタート間際に曲目リストが飛び込んで来ると同時にライブ映像に切り替わる演出なんかニクいね。この駆け引きもすべてシナリオがあるんじゃないか、どこまでがドキュメントでどこまでがやらせなのか、興味はつきない。
クリントン夫妻を始めとしたセレブをライブ前に迎えるストーンズを大きく扱っているシーンは、ライブ中に挿入される昔の映像に描かれた世間への反抗としてのストーンズと現在、自身達がセレブであるストーンズの立場との対比を浮かび上がらせる為だろう。
ライブステージが終わった後のラストシーンなんかも見事にメタドキュメントとしての演出が効いていて笑えた。

メインのライブシーンはたっぷり堪能した。動き回るメンバーを基本的にバストアップで追うというめまぐるしいカメラワーク。キースがリフを弾く場面でアップになると、合っているのかずれているのかわからないキースのギター音が極端に強調される。ライブ映像を観る、純粋に音楽を楽しむという点においては問題があるんだろうけど、とにかくミック、キースを中心としたかっこよさをひらすら追求している。
ストーンズのライブというより、ストーンズのカリスマ、アイコンとしての姿を描いていると言えるのかも。「おお、これがパイレーツ・オブ・カリビアンのモデルになったキースという人か〜」てな感じの映り。

ライブ時のゲスト陣も良いパフォーマンスだ。むしろゲストがいるときの方がストーンズも燃えているよう。しかしゲストの一人、ブルース界の巨人、バディ・ガイのパフォーマンスは圧巻。ミックやキースは完全に食われている。完全に食われているのに嬉々としてプレイするストーンズ。キースなんかはバディ・ガイに強引にギターあげちゃうし。その嬉しさ余っての微妙な勘違い加減にも笑える。



映画『SHINE A LIGHT』シャイン・ア・ライト 予告編

2009/01/23

カバー曲 : ROBIN

AJさん率いるViperPitのCDに付いていたカラオケを使って収録曲「ROBIN」をカバーしてみた。
自分では作らないメロウなハードロック。ヘナりながらもかなりシャウトしちゃった。

GBUCから聴けます

ViperPitのMySpaceはこちら



2009/01/15

2008年愛聴アーティスト&アルバム

2008年の愛聴盤を振り返ってみようと思い、last.fmから年間チャートを見てみたら以下のようになった。





ただ、last.fmでのiPodとの同期が上手くいかなかった時期もあるし、MacやiPodで聴いていた音楽しかリストに残らないので、自分の主観的な印象とはだいぶ違うリストになった。

アーティストの方を見てみるとXTCがダントツで聴いている。昨年後半はXTCを6枚くらい大人買いしたりとマイブームが来ていたので当然の結果か。同じく大人買いしたのはパール兄弟の紙ジャケシリーズ。アソシエイションはエド・サリバンショーのDVDを見てはまって2枚買った。今年再結成のユニコーンは今までiTunesに入れてなかったCDを全部まとめて入れたせいか。意外なのはペイブメント。そんなに聴いた記憶は無いんだけど。たぶんパーティーシャッフルでのランクイン。

アルバムチャートを見るとバンプ・オブ・チキンが一位。これもそんなに聴いた記憶が無い。発売当初だけのヘビロテ。ライブラリーが膨大なのでわずかな期間でも集中して聴いたアルバムが上位に入ったよう。
The Whoの[Live at Leeds]は来日公演の前後で気分を盛り上げるのにかなり聴いたから2位は当然か。
大瀧詠一とJonathan Richmanのアルバムは随分昔から聴き込んではいるけれど、今年はそんなに聴いた記憶がないからびっくり。

そんなこんなが昨年の愛聴アーティスト&アルバム。
今年もやってみよう。


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2009/01/12

自作曲 : bit.mp3

しばらくGarageBandも立ち上げてなかったし、曲作りも遠のいていたので、軽い気持ちで遊んでみた。
ソフトシンセ音源による手弾きを引き延ばして編集したもの。
とにかく、しばらくは軽い気持ちでいくつか作っていこうと思う。日課としてこなしていく気持ちで。りっぱなものを作ろうと欲をかくと何も作れない状態になるから、こんな感じでいいや。

2009/01/04

書評:「Reading Hacks!」原尻淳一

READING HACKS!読書ハック!―超アウトプット生産のための「読む」技術と習慣
READING HACKS!読書ハック!―超アウトプット生産のための「読む」技術と習慣原尻 淳一

東洋経済新報社 2008-10
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「読む」という行為が、新しい何かを生み出す準備のための行為であることを前提とした、現代的読書術。

本や各種の情報が溢れかえっている現代、「飛ばし読み」というと言葉が悪いが、自分が何を求めて、その情報から何を感じ得たかをアウトプットすることを意識して読むことは確かに必要だと思う。自分を持ち続けるための技術とも言える。

これからはもっと、直感を信じてパッパと読んでいこう。気になったこと、思いついたことは、どんなことでもメモしよう。「ブログ読書カード」、ブログで読書記録を公開していこう。今までは迷ったり、面倒だったり、恥ずかしかったりして結局、自己の糧になるものを得ていなかったように思う。

それとポッドキャスティングを聴く習慣をもう一度つけようと思った。聴く時間がなくて止めていたのだが、最近、話し言葉の強さにとても惹かれる。文字でいくら知識を仕入れても口にされた言葉の説得力にはまるで歯が立たないことを痛感している。

「読書キット」もいいなと思った。僕も作って持ち歩こう。


P159「テーマは思い切って1つに絞りなさい。勇気を持って1つに絞る。すると何となく指向の軸ができてくる。それがあるとあらゆる情報はそれに付随してくる」


P187「ハニカム・データベース」
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