2008/09/28

思い出の"Oranges & Lemons"

高校生の時にリアルタイムで初めて聴いたXTC。
ビートルズが80年代に過剰にポップになったような目眩く万華鏡。
ダビングしたカセットテープを狂ったように聴きまくる時期と、その過剰さによる閉塞感に疲れ果てて遠ざける時期の繰り返し。
当時の友人はAORだと言った。確かにメロディー、サウンドひとつひとつはおしゃれな雰囲気がただよっているけど、全体としてのこのきらびやかさはポップ・ミュージックに取り憑かれた男達の魂の衝動であり、胸を突き刺すロック・ミュージック。
音楽理論で音を組み立てるのではなく、自分が求める音を敷き詰めていった結果生まれたロック・ミュージック。
だからどこかいびつ。いびつな故に美しい。

あれから20年過ぎて、僕はようやくリマスターされたCDを手に入れた。CDデッキから再生された瞬間、胸は高鳴り打ち震えた。
けだし名盤。



XTC(2002-05-14)
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